コンセプトのこと。
『認知負担』
という言葉をご存じでしょうか?
もともと認知心理学という
学問の用語で
『脳のメモリ』に関係します。
例えば、朝起きて
まず歯を磨こうか、
服を着替えようか
朝ごはんはお米にしようか、
パンにしようか
スプーンにしようか、
フォークにしようか
・・・
人は起きた瞬間から
無数の選択を迫られ
その小さな蓄積は
脳のメモリ(容量)を
確実に圧迫しています。
それを毎日
毎分繰り返すという事実
パソコンやスマートフォンと同じで
脳の容量の『余裕』が
パフォーマンスに大きく影響する
と言われています。
かの
スティーブジョブズやオバマ元大統領が
毎日同じ服を着る
一流のスポーツ選手やビジネスマンほど
ルーティーンを大切にしている
などの話をよく聞きますが
毎日大きな決断を迫られる立場であれば特に
無駄な決断は減らし
認知負担を極力無くす必要がある。
といった事かと思います。
さて、
コンセプトのお話に戻りますが
あらゆるプロジェクトにおいて
何かと『コンセプトを決めましょう!』
という流れになりがちですが
コンセプトが大切な理由=認知負担の軽減
私はそう考えます。
ゴールが明確であれば
あとは向かうだけ。
コンセプトの設定が
あらゆる場面で
選択の迷いを軽減し
『本当にやるべきこと』
の解像度が格段に上がります。
対立の可能性を孕む
AorBの判断も
私情ではなくコンセプトを中心に置いた
建設的な議論の末
極めてスマートな決定へ導きます。
重要であるが故
骨太なコンセプト設定には
時間と労力を要しますが
結論、
コンセプト設定は最重要事項。
時間と質
その両面から
私も実感しています。